今日は、東京の恵比寿へ「世界報道写真展2011」を観に行ってきました。
館内に入るや、目にする写真はどれも凄まじくて、固唾をのんでしまいましたが、大賞の写真の前に立った瞬間は、
息がとまりそうでした。
タリバーンの命令下で、夫により耳と鼻を削ぎ落とされてしまった若い女性(18歳!)と、その記録文。
溺れながらも、やっと視線を泳がせて、
写真家も女性であることを知り、なかなか静まりそうにない動揺といつまでも闘う自分でした。
一体どうして、なんで…?!
こんなこと、起こっていいわけがない!
そんな写真ばかりでした。
あり得ないことが日々、どこかの世界で起きていることを信じようにも、
信じたくないけど、「報道」というそのリアリティー・信憑性は弾けずに、やっぱり…駄目だ。と、ただ平伏してしまう。
写した人、写された人…
世界のこの「遠いどこかで起きたはずの出来事」を、
私たち共通の内側にあって、外側になんて存在し得ないことではないのかと
いま、祓いを受けてきたような思いがします。
恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館で、8月7日(日)まで開催しています。