Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

ある男の子のこと

メリークリスマス

その男子くんは、中学校二年生か
三年生の頃から、
一年にたった一度ですが、
この日頃に来てくれていました。

カチャンと自転車が停止し、
小さな店内に現れると、
一年ごとに確実に変わっていく有り様にびっくり。さすが成長期!
まるでお店が小さくなっていくようでした。

私のいつものあまり参考にならない
作品(から逸脱してる)よもやま話にも、
しずかに耳を傾けてくれつつ、
最後には自分で納得して、
彼女のため、よくよく吟味し、
プレゼントを選んでいました。

(学生さんは、お財布の中身の制約もあるでしょうに、
特別な日のために、偉いなぁ・・)・とか
(余計なことを…)。


そして、やってきた、
昨年の大学受験の直前の
メリークリスマス。🎅


受験勉強が大変そうでしたが、
つかの間であれ、
じっくりと作品を選ぶ眼差しは、
確かにぐっと大人っぽくなっていたのを感じ、
彼女との愛が続いていることに
ホッとし、尊敬心すら湧いてくる。


せめて精一杯のラッピングで、
倍増しゴージャスを目指し、
来春、希望地へすすめますように、そして
来年も会えますように、という
身勝手な願いをのせました。
手作りのものをみてくれる暖かさをその姿から感じられました。


そして、
365日ぶりに今年がやってきた。

その男の子は現れるかな??。

うまく愛を、
温めつづけているかいな?。

ふと、空を目あげ
男の子のことが気になりだす。


しかし、やっぱり…
今年は現れませんでした。

風の便りで女の子(彼女)は
東北のほうに進学したと聞いたからなぁ。

でも、きっと、
新しく見つけた素敵なお店で、
今年も
男の子はプレゼントを探せていればよいなぁと
気を取り直し、


何より、今日も無事、
たくさんの素敵な人と
ここで会えたことに感謝。

お店ができることに感謝。



そうしてイブの夜
今年も閉店時間を迎えたころ、
「すみません!今頃になって。
初めて入るのですが、
かみさんのクリスマスプレゼントを
何かないかなぁと探しにきました」と!。男性のお客様。


誰かを喜ばせたくて、
贈り物を選ぶことは、
きっと、
精神的な豊かさ(=゚ω゚)ノ

ここで時間を使ってくださり
ありがとうございます❗🙇


ほんの一瞬、
一瞬でしたが、
そのお客様の姿は
男の子の
十数年後と重なったきがして、

ホッと心に灯りがついた
幸せ心地でした。


剣岳」…という映画で、
(なにをしたのかではなくて、
大切なのは、何のために、
それをしたのか、だと)いう
名シーンを思いだしました。



今度は、来年も、
また奥様のプレゼントを
選びに来てくださいますように。(笑)!