Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

海外旅行が現在はままなりませんが、
日本のパスポートはあるランキングで
世界トップの常連だそうです。
それは渡航者の身元確認・審査を、
事前に渡航先から必要されないで、(=ビザ発給が不要)
「パスポートだけで、入国出来る」国の多さです。

現在、日本からは192ヶ国もの国へ、
ビザ無しで渡航できるといい、
これは2021年の統計では、世界一なのだとか。

と言ってもそんな沢山行けたらいいですが、
何回生まれ変わっても中々行けそうになく、
宝の持ち腐れかもしれませんね。


少し調べてみると、この多さのわけは
不法で入国・不法滞在するリスクが少ないから。
(確かに、不法で出国するなんて、発想自体がなかったです…恵まれている!)
また、日本のイメージが悪くない、信頼されている、
旅行とかでお金を沢山使ってくれそう、などが
挙げられるそうです。
やはりある部分、なんだかんだで
日本は平和な国の証しなのでしょう。


ならば、と思ってしまうのは、
連日報道で目にするウクライナのことです。
西へ避難する渋滞の車列を、映像で見て、
(もしかすると、いずれ難民になってしまうのか、と…)
中に乗っている市民の方々の心中
不安や恐怖の大きさを、按じています。
自分だったらどうだっただろう。

 


今ここで、信頼とやらを持っている国が、

その役目を負い、‘やめましょう’と穏やかに
言えないものでしょうか。
そんな簡単な事じゃ無いかもしれません。
でもクラスのけんかをおさめる仲裁役のように
自然に、後腐れ無く。
子ども達には、けんかしたら仲直りしなさいと
偉そうに言って来た大人として、こんなとき、心が濁ってひたすら申し訳ない気持ちになります。

… ……

… … …


心が不安になってしまい、

ふと宮沢賢治の詩を。

 


雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ

丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず
いつもしずかにわらっている


一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり
そしてわすれず


野原の松の林の蔭の
小さな萓ぶきの小屋にいて
東に病気のこどもあれば
行って看病してやり
西につかれた母あれば
行ってその稲の束を負い


南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい


北にけんかや そしょうがあれば
つまらないからやめろといい
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず
くにもされず
そういうものに
わたしはなりたい

 


(賢治がノートに書き記していたのはカタカナでした)

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

 

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Wikipediaから引用させて頂きました)

 

 

1日も早く、安全が戻りますように願います。