Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

それでも希望(?)

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昔観た、ミュージカルのパンフレットを
引っ張りだしてみてみました。

仕事の関係の人たちと、
一時期観る機会があったころのもので、

残っていないパンフもありますが、10年前位かな。


りこうらん(平仮名)
オペラ座の怪人
エリザベート
ミスサイゴン
チャーリーエンジェル、
ライオンキング、マイフェアレディ、
ローマの休日
レミゼラブルなど…


パンフをめくりながら記憶をさかのぼると、
確かに生き生きとした生の舞台に
色の違う感動がその都度ありました。


でも、
昨夜、東海文化センターで観た
富良野GROUP公演「明日、悲別で」は、
過去のどれとも比較しようがないくらい、
度肝を抜かれた舞台でした。
(倉本聡作、演出)


凄いと聞いてはいましたが、
引きずりこまれ、あっという間に経ってしまった2時間。

キャストの名セリフ、
原発の前は石油。
石油の前は石炭。
石炭の前はドレイ…。」


しばらく、私は劇場の外の現実に帰りたくないような
ドーンとぶつかった放心状態。そして、
本当は誰もが意識の奥底にあるはずの泉を、
守り続ける難しさ、愚かしさ、尊さとは何だと?。あがいてました。


結局は、すべて
「誰かの」問題ではなく、「誰もが」の問題なのだろう。
けれども、誰かに押しつけ、誰かじゃない自分が生き延びようとする。


癌のような病巣をつきとめ、
それを取り除くことができたなら、
問題が解けるというわけでもない気がする。


やり場のない、
影のようにつきまとう性を
私たちは
持って生まれた宿命があるのかと…。



いまも頭がぐちゃぐちゃになりながら、

役者さんたちの鬼の形相のような名演が、
一抹の光りのように
脳裏に焼き付きます。