6月に、千葉市の 昭和の森公園に面した、
「ホキ美術館」へ、足を伸ばして来ました。
ホキ美術館は 、実業家である保木 将夫氏がコレクションする 私設美術館で、
約500点のコレクションから
全て写実絵画だそうですが、
選りすぐって常時数百点を 公開しています。
展示されている絵画の多くは、
現在も活躍される現役画家が描いた作品でした。
(地下2階 までギャラリーです。
一階は、一部宙に浮いてるのです!)
観るなり、私は、「うわっスゴッ!うわっ‥うわっスゴッ!!」と、心で、
いや うっかり何度も声に出す出す。
各々の作品は、画家が1年に数点しか
描けないほどの大作というのが
観る私にもよくわかり、
よくぞここまで!と絵の中に語りかけたくなりました。
どれをみても、絵と通じ合っているように
なまめかしくて、緊張して、一瞬止まる。
また、保木氏は、3年に一度、画家に直接
「私の代表作」といえる位の
100号以上の大作を依頼しておるそうで、
その中より選抜された作品も十数点飾られていて、
画家の肉声ガイドを聴きながら、観賞出来るようになっています。
観る側にとって、画家からの声のメッセージを
受け取ることは、更に五感が振動して
全身で魅入ってしまいます。
ところで‥、恥ずかしながら、私は、
写真 とそっくりに 真似ることを
写実と言うのだと思っていましたが、
そうではないらしく、写実(的な作品)というのは、
‘ 真実をありのままに表現する‘ということのようです。
真実をありのままにみるには、
どうすれば良いのか‥ですが、私は、
自分の主観をきっと 徹底的に疑い続けないと
ならないだろうし、
もう自我を忘れるくらいの勢いで、
心の中の眼を見開くみたいな
謙虚な繰り返しの積み重ねが、
必要だろうと 察しました。
(うーんとてもむずいですー。)
眼に映る対象物から自分が選んで、
描きたい物を描いてもよいのか、
描きたくないとしても、それが真実だと
決断し描くべきと思えたとしたら、…どうするのでしょう。描くのでしょうか。
真実の理想の世界を、写実絵画の中に見つけにまた出かけに来ようと思いました。
また、ホキ美術館では、内部の空間と照明が、静謐さを生み出し、絵の世界を際立たせています。
これほど大きなたくさんのコレクションを
美術館として、どう表現するのか、
比べるまでも無く小さなギャラリー空間作りの
勉強しかりでした。
きっと画家さんにとっても有難い美術館 だろうなぁと思えます。
(少し辺鄙なところにあり、
入場料は1,800円、でも全く納得です。)
皆様も、機会があれば是非お出かけ下さい。
本日の夜8時頃、📺
BS日テレのぶらぶら美術館で、
ホキ美術館がとりあげられる様です。
(maさん ありがとうございます😊)
ホキ美術館を教えて下さった
Oさんに感謝します。
(昭和の森)