Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

天つ 雨

暴れ梅雨になりました。
九州各地での
この度の水難に遭われた皆様の、
またご家族の皆様にも、
お見舞い申し上げます。

 

‘梅雨’は、梅の実が熟す時に降るから

そう呼ぶのだそうですね
むかし平安時代には、「五月雨・さみだれ」(早苗の水垂れから呼ぶそうです)と、
また奈良時代は、「卯の花腐し・うのはなくだし(卯の花を腐らす雨)と

いったそうですから、
自然の垣間見せるワンシーンを
その都度上手く季節に取り入れた先人の姿

ですね。

 


ですが、今回みたいな、川べりとか山沿いで
土砂や川をかぶってしまった建物を
映像でみたときの
衝撃度や痛ましさは拭えません。
恐れおののくあまり、
「何故 自然は そんな猛威をふるうのか!、
また人は そのような危険な場所で、暮らすのだろうか」と、
不謹慎ですが、感じてしまったりします。


でも、熊本県の 映像を見る限り、
元々水をかぶる場所に不用意に家を建てた、
そんな単純なものでは恐らく無くて、
全く違う色の日常生活が
糸を紡ぐように在ったのではと思われます。
自然と人と手を繋ぐかのように。

 


故に災害があっても、土地を離れたくないと、
云われるものなのかもしれません。

(想像に過ぎませんが。)
或いは、先祖から受け継いで守り、
直接間接的に選びとられているのかも‥?


やっぱり私などの及びのつかないところです。

 

 

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ウツギ‥卯の花 

 

 

昔から、川のそばで暮らすことは
歴史的、文化的に、大きなメリットがありました。
鉄道がなかった頃は、
川は、人と人、人と物の出会う場所、
輸送のためのメインルートだったのだし、
水辺の肥沃な土地に、

田んぼや畑をして暮らしてきたわけです。
時折、洪水を起こす人間を困らせた川も、
あらたな生態をまた循環するー

最近では都市は、環境悪化の反省から、
人と川とが共生して豊かに暮らそうという
風潮も出ているのだとか。

 

思わず息を飲んでしまう、アナウンサーの声、
命を守る行動を!の呼びかけの声。

もちろん、自然は敢えて人間の命を、

狙いうちしてないことは自明なわけで

 

「その風土で、人が生きて来た 歴史」
のようなものを、考える機会を、

今回のことから
与えて頂いた気がしてます。

 

 

 

犠牲になられた方を悼み

一日も早い、元の穏やかな生活が

戻られますように願うことしか出来ません。

 

 

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