Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

感情の満足

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今夜も月夜の晩です。

黄白い月をぼんやり見ていたら、
なんだかチーズおかきに見えてきて、(笑)
チーズおかきに有り付いたら、今度はワインが飲みたくなり、ワインを飲みながら、
もう一度月を探してるという…。果て果ての巡回をしています。(*^_^*)


最近見えたお客様から、
ポッと温まる言葉をいただきました。
思わず思い出し、ニヤ気顔になるその一言は、

「疲れていると、なぜだかこの店に体が向くみたい。」
という永久保存の珠玉でした。


天然石のヒーリングは、
その方にとって色の感情のインスピレーションのようでした。

毎回パワーストーン(天然石)のブレスレットを見に来てくださるのですが、
色々なヒーリング効果を知っていっても、
それとは別の部分、
「この石のこれが私は好き…!」という直観は、
知識や知性を、ふわりと超えてしまう強い何かがあるようです。


なんなんだろう…


そこで、
理系的な頭脳の天才といわれる
岡潔さんが著書の中で述べていたことに、
ストーンと腑に落ちてしまったことを思い出す…。(笑)

…☆…

「人には、知情意と、(知識と感情と意志)
感覚がありますけれども、

感覚はしばらく省いておいて、

心が納得するためには
『感情』が承知しなければなりませんね。


知識とか意志とかが
どう主張したって、

感情が同調しなかったら、
人はほんとうにそうだとは思えませんね。


そのことは、数学のような
知性の最も端的なものについてだって言えることで、
矛盾がないというのは、
『矛盾がないと感ずること』ですね。感情なのです。」

「矛盾がないということを説得するためには、
感情が納得してくれなければだめなんで、
知性が説得しても無力なんです。

ところが、いまの数学でできることは
知性を説得することだけなんです。


説得しましても、その数学が成立するためには、
感情の満足がそれと別個にいるのです。


人というものはまったくわからぬ存在だと思いますが、
ともかく知性や意志は、
感情を説得する力がない。

ところが、人間というものは感情が納得しなければ、
ほんとうには納得しないという存在らしいのです。」

(小林秀雄岡潔著「人間の建設」から)

…☆

岡潔先生の言う感情とは、普通でいう感情とは違って、
だいぶ広い、「心」というものを言っているようです。

数学の天才が語ったことが
いま起こる小さな私の現実社会をシンクロさせ、長々と書き連ねてしまいました。


すべて、情熱というか、感情からの逆転劇というか…。


もっと、エモーショナルな瞬間を、意識してみたいと思いました。


超難解な数学を解析した学者の先生が、
「感情」の意義を深くして数学をしていたというのが、

「そうかぁー」と、
ニュースな気分にさせてくれます。