時々見えるお客様がおいでになりました。
雨宿りがてら、しばらく漂着して頂くことに…。
「この先、残された時間はそんなに無いと思うから、出来るだけ、楽しみたいのね」と、
ちょっと意味深な会話からはじまります。
日中は、家事やら何やらで、
ポッカリした時間が中々取れないから、
深夜についつい「ひとり時間」を楽しむことも多く、(わかるわかる…)
なにか、面白いものを見つけに、
月に二回、アプラウドにお寄りなるのがわたしの楽しみ時間であると、
こぼされたひと言にも、
キュンと反応してときめきます。
裏通りの小さなお店なのですが、
お帰りなさい!と思わず言いたくなり、旅人を待つ宿の女将は
こんな気持ちかな?
そのお客様が今日選んだのは、
「作家の思いが、ズンとこない、
偶然できちゃったモノ、
(と言ったら怒られちゃうケド、
と言いながら…)
作りかけのような、なんだか楽しいモノ」でした。
(なにかな?)
それの良さは、作家さんの思惑が働かない‥と推し量れること、
無責任に、自分勝手に、作品を楽しんじゃうこと。
そんな様な言葉が温かかったです。
飛騨高山に行ったときの民芸店で、
お面が作りかけのような状態で置いてあって、それが気に入って買ったこともあったことなど、
気ままに横道へ話がワープします。
お客様が帰ったあと、
それぞれの人との、ほんのささやかに重ねてきた過去時間を思い起こす、
そんな掘り掘りTimeも、大好きです。
(変な趣味~)
過ぎた時間の小窓を開けつつ、
これからの時間の愛しさを
想像してみます。
残された時間の意味とは、
一体どういうものか…
それは私にはわからないけれど、
ここにちょっと立ち寄って行った方が、
少しでも、楽しくよぎれたというお店をめざしてこれからもガンバろう。
茨城県近代美術館とコラボ企画をしている方が、
アプラウドでオファーして下さった「Saorick」さんのワークショップ(申込制)。ウキウキですネ!