昨日1月23日は、西郷隆盛(西郷どん)の生誕193年でした。生きていたのなら193歳ですね。
犬を散歩する姿で上野公園にたたずむ、
単衣の絣の西郷どん。
幕末激動期、薩長同盟を成立させ、
江戸城の無血開城を成立、
戊辰戦争を終結するなど、
明治維新の舞台の大立役者と云われます。
水戸藩との繋がりもあり、藤田東湖の元を度々訪れては「とんでも無くデカいお方」だと仰ぎ見ては影響を受けたのだそうでして、
水戸に生きてる現代者の一員として、
距離の縮まる気がして嬉しいです。
西郷さんはまた、実に繊細な心で、
天与の文才をもつ人だったのだとか。
〔敬天愛人〕は西郷さんの有名な言葉ですが、
その意味は、‘天(宇宙や世界)は、私のことも他人のことも平等に愛すのだから、私も同じように自分も他人も愛すべきなのだ’
という風ですが、
’自分を愛することは善からぬことの第一歩’で、
天を相手にすべし、人を咎めてはならない、
自分の誠意の足りない点を尋ぬべし、
とも言えるのだそうです。
いかに、自分に厳しく、行くべき道に尽くしていたか…正直さに頭が下がります。
以前、NHKで西郷隆盛の番組があり、
そこでは、敬天愛人の「天」とは、
具体化できず、普遍的な概念なので、
西郷さんはその「天」を信じるというのは
「危うさ」があるという面を理解していた、
だからこそ自覚し努力し続けた、
という様な説明がありました。
自分一人では抱えきれない困難なことがおこる時代、
自己の内面でもある宇宙をみつめて、
行いをどのように正していけばよいのかなと
思いました。
西郷が影響され支えられたという、
敬天愛人の思想から
なんとなく現在の私たちの抱く、不安や動揺の質を新たな角度で問いただされてる気がします。
昨年、復元工事が終わった水戸城の大手門にて