’優しい本を贈ります’
そのひとは、誰も居ないときには
いつもより少し長居して下さる気がします。
お母様を失った あの日も…。
真っ赤な夕焼け空の下、私のお店に来てくださいました。
たくさんの写真を一緒に見て 泣きました。
昨日 の午後
「まだ、泣いてしまうんだ」
あれもしてあげれば良かったと
これもしてあげれば良かったと、
弱くて、駄目なんだと、
涙声で そう繰り返されて…
何かひとつ
私に出来ないだろうかと思う。
けど、慰め方が…
わからなくて少し戸惑ってしまう。
そうして今朝、空を見上げていて
この本が
本棚に眠ってると気づきました。
「そうだよ、君だ…!」
‘だから優しく、と空が言う’
という本。
中島未月/文 HABU/写真
PHP研究所
アプラウド作家でもある、書家の桂華さんに
以前教えて頂いた本でした。
もう一度ページをめくり、焦点が遭いました。
我儘な直感ですが、祈りをのせて届けます。
ピンチヒッター君
どうぞよろしくね!(*^_^*)
… … …
〈だから優しく、と空が言う〉より一部だけ抜粋
空と 海の
あいだには
かみさまがいて
彼方を 見つめるのはそのためです
彼方 を見つめた人は
やがて、現在(いま)を 見つめます
にほんの 足と
ひとつの 心を
目を細めることなく
… …
人はそれぞれ
自分だけの「かみさま」を持っている
それはたぶん
自分のなかにいる
もうひとりの自分
さよならまでの
時間が
ただ、いとしさに
満ちて
ゆきますように
… … …
夜の まんなかで空をあおぐ
遠い国の 空 を想う
旅するみたいに生きてもいい と思いながら
今日にしがみつかなくていい と思いながら
… …
哀しい思い出は
心の片隅に置いておくのが きっといい
痛みはやがて、 優しさに変わるから
優しい思い出は
ゆるやかに忘れてゆくのが きっといい
優しさが せつなくならないように
…
ひとりぼっち
ではなく
ひとり
どこまでも
ひとり
… … …
ひとりに
なったとしても
ほがらかに 歌えるような
それがつよさ
淋しさに
負けないよう
わたしは わたしの
歌をうたうよ
(以上)
………
少し抜粋させて頂くつもりでしたが、
とまらなくなりそうです。
慰めようとする自分の心が熱くなり、
何処からともなく自然と涙が飛び出た朝でした。
あの人も、この人も…気に入って
手に取って下さいますようにー🌟。
(桂華さんありがとう)