梅雨も大詰めです。一昨日は半夏生という「のっぴきならない」暦?だったのだとか。
このときまでに田植えを終えないと、その年は凶作になるという言い伝えもあると聞きました。
九州地方では、観測史上(…と最近、本当によく耳にします)最多雨量を記録し、災害が心配です。
翻ってアプラウド。小さなトイレで、同じく水難が…(笑)。
タンクに水をきれいにする「ドボン」を入れたところ、水の流れが止まらなくなってしまいました。
まるで深い井戸に突き落とされたかのような焦り・・。とまらない、水がとまらない。
途中からはわたしが「ドボン」になって、溺れたように息がゼイゼイ。
事なきを得ましたが、泳いだ後のような倦怠感でした。
そんな錯覚をもたらす水はコワいです。水をあなどっては自然を怒らせてはなりませぬ。
話がガラリと変わりまして・・。
先日作家さんと、最近読んだ本「奇跡のリンゴ」に感動した話になりました。
リンゴ農家のおじさんの、ニカっとした歯の抜けた笑顔の表紙。60才くらいかな。
その底抜けな表情にスッと惹かれて手にしたら最後、
笑顔の向こう側に隠された苦労話にどんどん引き込まれて…。
そこは出口の無いかのようなトンネルで、ただひとりぼっち。
「なぜ真っ暗なトンネルに更に向かうの?」と凡人なわたしは思いつつ、
次第に、「どんなトンネルにもきっと出口がある。
仮に出口が見つからなかったとしても・・・それでもいい」と
勝手に解釈?最高に勇気をもらいました。
パワフルな精神のリンゴおじさんに感謝。
「完全無農薬でリンゴを作るなんて・・木村さんスゴイ!」と筆者がいうと
「わたしじゃなくて、リンゴが頑張ったの」と。
生かされている自分が「自然」の一員であることに
いつしかアグラをかいて、根本を迂闊にしつつありました。
奇跡のリンゴは手に入りにくいけれど、ブランド料金じゃないこと。
惜しげもなく、その成果の秘策を全国の農家に伝授しようとしていること。
なんだか・・・マザー・テレサみたい。。。?
光が差し込む一瞬に気づけるのは、長い雨に辛抱したご褒美。辛抱する強さが大事。
上半期に出会った一押しの本でした。
もし機会がありましたら、ぜひどうぞ。