Aplaudoのブログ

ハンドメイド作家さんの作品を扱っている、茨城県水戸市南町3丁目のAplaudo(アプラウド)です。アプラウドの2階は、ギャラリー誉(よ)りみちです。

子供の本を通しての平和


冷えこんできました。
こんな日の夜更けには、冬眠前のクマさんのように
たっぷりと味わいある言葉を
がっつり食べて、
栄養を溜めたくなりますね。

そんな時に、読書はもってこい。


もしも図書館が、秋のシーズン限定で深夜開館中なら、
きっとワクワクするだろうと感じます。


ところで、
美智子皇后が、1998年国際児童図書評議会IBBYニューデリー基調講演で、
「子どもの本を通しての平和」という内容で語られた文を見つけて
感動しています。(ネットで発見)

とても温かなメッセージでした。

ほんの一部を、忘れないようここに抜粋したいと思います。


「生まれて以来,
人は自分と周囲との間に,一つ一つ橋をかけ,
人とも,物ともつながりを深め,それを自分の世界として生きています。

この橋がかからなかったり,
かけても橋としての機能を果たさなかったり,
時として橋をかける意志を失った時,
人は孤立し,平和を失います。

この橋は外に向かうだけでなく,
内にも向かい,
自分と自分自身との間にも
絶えずかけ続けられ,
本当の自分を発見し,
自己の確立をうながしていくように思います。」



「本が子供の大切な友となり、助けとなることを信じ、
子供達と本とを結ぶ、
大切なお仕事をお続け下さい。

自分の中にしっかりとした根を持つために

喜びと想像の強い翼を持つために

痛みを伴う愛を知るために

人生の複雑さに耐え、
それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、
やがて一人一人、
私共全てのふるさとであるこの地球で、
平和の道具となって いくために。」



理想や、夢や直観に楽天的な気持ちを携えて、
一方では他人と自分を現実視点で見つめる勇気という力も
持ちあわせたいです。
平和という言葉。
愛に伴う痛みを選ぶこと。
果たすべきこと。

本当の自分を発見すること。

いまはまだ、平和が遠くて、
遠い磁力で彷徨う私たちですが…。