みすずさんの詩

本日(土曜日)と明日の日曜日は恐れいりますが、休ませていただきます。　
定休日のご案内が遅れておりまして申し訳ありません。追ってまたご案内いたします。


風の静かな土曜の朝を迎えました。
梅雨の中休み?と油断すると、重ったるい雲が号泣してしまうかな(^o^;

今朝読んだ詩集から
金子みすずさんの童謡をおふたつお届けです　


…☆…　

｢不思議｣


私は不思議でたまらない、　
黒い雲からふる雨が、　

銀にひかっていることが。　


私は不思議でたまらない、　
青い桑の葉たべている、　

蚕が白くなることが。　



私は不思議でたまらない、　
だれもいじらぬ夕顔が、　

ひとりでぱらりと開くのが。　



私は不思議でたまらない、　
誰にきいても笑ってて、　

あたりまえだ、ということが。




｢蓮と鶏｣


泥のなかから　　蓮が咲く。　


それをするのは　　蓮じゃない。　

卵のなかから　　鶏が出る。　


それをするのは　　鶏じゃない。
　


それに私は

気がついた。　


それも私の　　せいじゃない。



…☆…　


気づくことは大切だけど、いゃ気づくのではなく、実は｢気づかされたのだ｣ということ、

それに気がつくことが出来たとき、ひとは少しだけ優しくなれるのでしょうか。


｢みんな違ってみんないい｣。　みすずさんようにすべての命を慈しむ愛を、持てるようになる日は、

まだまだまだまだ私には、きっと先のことだけれど。